2010年1月21日木曜日

ハイチ地震への寄付

長野時代の友達の妹さんが、6か月ほど前までハイチで働いていました。
たしか、国際協力機関だったと思います。

そして、医師である彼は今もハイチにいて、なんとか助かり
この混乱の中で、人命救助のために奔走しているそうです。

ハイチは貧しい国です。経済的に豊かな国での地震とはまた違った、
そして、おそらくもっと悲惨な状況が待ち受けています。

日本政府の対応に不満を感じたり、悪化する状況を伝える
ニュースを見守ったりするばかりで、何もできないでいましたが
彼の働く医療機関に100%届けられる寄付金を募集していると聞き
私も微力ながら参加することにしました。

以下、許可を得て転載します。転記、転載自由です。

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GHESKIO - Haitian Group for the Study of Kaposi's Sarcoma and Opportunistic Infections

ゲスキオ(GHESKIO 訳:感染症母子保健研究所) は世界でもほぼ初めてHIV/結核患者を専門に治療するために開かれたクリニックで、ハイチ人医師たちによって1982年に開設されました。

以来、ほぼ保健省が存在しないハイチ国内において(あるいは公共サービス自体が存在しないと言った方が的確かもしれません)、感染症診断と治療を提供する機関として、国内・国外からの信頼を集めてきました。

HIV
患者であることを隠したがるハイチ国民の信頼を得ることは容易ではありません。それでもゲスキオの現地の文化や考え方を理解した活動が実り、2006年には14万人、2007年には16万人の訪問患者数を記録するに至っています。

ゲスキオの二つのクリニックは、今回被災中心地となった首都ポルトープランスに位置していて、被災者300万人とも言われている今回の地震のまさに中心地に建っています。地震で二つのクリニックは大きな損害を受け、特にダウンタウンにあるクリニックは、建物を囲う壁が全壊し、一部の建物は危険で使えない状況になっています。

それにも関わらず、アメリカのコーネル大学所属医師で且つ、ゲスキオの所長である ハイチ人Dr Pape (パップ医師)は、被災から3日目の15日、既にクリニックを再開することを決定しました。

パップ医師自身、被災し、ひざにコンクリートの塊が落ちてきて怪我をしているものの、彼のリーダーシップと、医師として被災者を治療すべきとする信念は、希望を失いつつある近隣住民の頼みの綱となっています。

海外からの援助が少しずつは入ってきているとは思われるものの、どこでどのように患者の対応をしたらいいのか分からず空港で立ち往生しているとも聞いています。一方でゲスキオは首都の中心地に位置し、30年近い歴史と信頼を得てきたクリニックです。ゲスキオの再開を聞いて、既に患者が押し寄せています。またゲスキオクリニック内の空き地に、1000人以上の患者がテントを張って被災している状態です。

ゲスキオでは、一部の医師やその家族の死亡が確認されており、クリニックの医師・看護婦全員が被災者です。それにも関わらず、今回クリニック再開を決断したことは驚くべきだといえます。

しかし、薬はおろか、未だに電気、水等の最低限のインフラが全く整っていない状況であり、緊急の資金援助が必要となっています。

この援助は、まさに今日・明日、首都でどれだけの人の命が救えるかに関わっています。500円で1000円でも、何人の人の命が救えるか分かりません。 日本政府の今回の地震に対する反応は残念ながらあまりぱっとしません。でも、ハイチは地球の反対側、日本にとって政治的にあまり価値のない国なので仕方ないのかもしれません。

でも政治と、同じ人間の命の価値は全く別物のはずです。同じ世界にある国で、人口900万人の三分の一が被災し、もしかしたら50万人が死亡するかもしれないといわれています。

どうか、ゲスキオに貴重な援助をお願いします。
募金は、ゲスキオと技術協力をしているコーネル大学が窓口となって募集しており、資金は直接ゲスキオに送金されます。


募金窓口コーネル大学 URL:<http://www.med.cornell.edu/globalhealth/>
GHESKIO URL:<http://www.gheskio.org/>



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