2013年8月7日水曜日

広島の静かな祈りと日常


前回、屋久島・鹿児島の旅について書くと予告したのに、
まったく動きのないこのブログ。
予告を無視して、こんな話を。

広島は言うまでもなく、原爆が投下された過去を持つ街で、
平和記念公園や、公園内にある平和記念資料館、原爆ドームなど
その惨禍を伝える場所はよく知られています。

私は県東部で生まれ育ちましたが、小学校の頃から8月6日は登校日で
原爆について、戦争と平和について考える機会はたくさんありました。
でも、広島市に暮らすようになって、改めて知ったこともあります。

川沿いの小さな慰霊碑に、いつもお花と折り鶴が供えられていること。
お寺の石碑に、避難所となった当時の惨状が記されていること。
横断歩道の脇に、投下直後の写真つきの案内板が設置されていること。

8月6日は、8月6日だけではなくて、いつもいつも心の中にあり
静かな祈りを日々、目にします。

住人以外は気付かないような、ひっそりとした慰霊碑を見ていると
ここで起きたことの大きさと、消えない人々の気持ちを感じ
そして、緑や川を見ていると、今の穏やかな広島と
このあたりまえの日常を守りたいと思わせられる。

広島を離れる前に、行ってみたいと思っている場所があります。
それは、爆心地からいちばん近い小学校。

何万人という数字は、大きすぎて実感がわかないことがあるけど
400人の子どもたち。自分の通った学校を思い出し、言葉もありません。
ご冥福をお祈りし、こんなことが二度と起きないようにと
願わずにはいられません。