2011年9月6日火曜日

聞き取れるけど、話せない?

野口悠紀雄氏の 『実力大競争時代の「超」勉強法』 を読んだ。

この人の本は、明快で面白いので何冊か読んでいる。
題名はカタそうだし、ノウハウ本みたいだけど、
内容は、著者の経験と知性が満載のパワフルなものです。


英語勉強法についての部分で
ひゃーと思いつつ、ちょっと笑ったのがココ。

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会社の役員などが、外国人との会見を通訳つきで終えたあと、
「相手の言っていることは分かるのだが、こちらから言う場合の
適切な表現が分からなくてネエ」などと言う。
しかし、これは嘘である。

相手の言うことを完全に理解できているなら、通訳なしで会話が
できているはずなのだ。仮に相手が知能の高い人であれば、
(そして、あなたが持っている情報を本当に知りたいと考えて
いるのなら)、こちらが答えやすいように話してくれる。
だから、極端な話、あなたが Yes か No を言うだけで、
会話は成立するはずである。

この役員氏が言っているのは、
「相手が言っていることのなかで、聞き取れた単語もチラホラあった」
ということなのである。
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・・・辛辣(笑)。

(違う場合もあるとは思う。聞き取りはできるけど
話すのは苦手って人もいる)

それにしても、自分にあてはめて、ドキっとします。
「わかったつもり」か・・・

さて、上記はちょっとした前振りであって、本筋は、
①リスニングが大切
②リスニングは自分で練習できる
③聞けるようになれば話せる
ということだった。
(※ 別に専門があって、“道具として”英語を使う場合の話)
詳しい勉強法の部分も、さすがと思う内容でした。
これを実践すれば、きっと氏の言うように2年間で英語をモノにできると思う。

ほかに、
①ライティングは非常に難しい
②他人(ネイティブ)による添削が必要
という点にも同意。
わたしが今大学生だったら、絶対に
リスニングでもスピーキングでもなくライティングを選択する。

自分でやるなら、リスニング。
学校でやるなら、ライティング・・・か。
通・翻訳者の視点から読んでも面白かったです。

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